【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「いいじゃんたまには、そういう子も」

「知らねーぞ。あとで騒ぎんなっても」


――――騒ぎ?


「ここでのことが明るみになることなんてないよ。これまでもそうだった」

「……とにかく俺はパス」


だるそうに答える金髪さん。


「じゃあ2人とも相手してあげる」

「ひゃっ、」


茶髪が肩に手をまわしてくる。


こんなことしてくるのセロくらいだから、ビックリした。


ビックリした……!


「名前なんていうの?」

「え……っと。刹――」

「その子は、ミイ。私はユリ」


…………え?
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