【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「ユリちゃんと、ミイちゃんね」
誰だそれは。
「キミは真っ白だから、ユリちゃんってピッタリだねぇ。ミイちゃんも仔猫みたいで可愛い」
「仔猫って……」
「仔猫じゃ不満?」
「い、いや、そういうわけじゃ」
偽名を使ったんだ。
わたしが本名言おうとして、雛は、止めた。
「改めまして、俺はアキラ。そっちの金髪はリク。青高の3年。仲良くしよーね?」
2人とも大人っぽいなとは思っていたけれど、3年だったのか。
「な、なにする気ですか?」
「なにって。そんなこと、決まってるじゃん」
「決まってる……?」