【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「恐いのか」


ソファから金髪さんが声をかけてくる。


お、起きていたのですね。


えっと……リクさん?


「や、怖いっていうか……今から、なに、するのかなー……って」

「こっち来い」

「え!?」

「いいから」

「……っ」


ゆっくりとソファに近づく。


すると、寝転んでいたリクさんが突然上半身を起こして――


「わっ、」


わたしの腕を引いて、抱き寄せてくる。


おかげでわたしはリクさんの胸元に顔をうずめたわけでして。


「ちょ、な、なにする……」

「することなんて。1つしかないだろ」


意味がわからないよ。

出会ったばかりでこんなこと。
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