【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


【俺のことは散々拒んできたクセに】

【どうしてそいつには黙って身を捧げようとしている?】


セロの、バカ。


唇から生気をうばわれるのと

首に噛みつかれるんじゃ、別問題でしょ。


雛がわたしに血を求めてきたときは

雛のこと女の子だと思っていたし。


友達として力になろうとしていたんだよ。


そのくらいわかってよ。


だいたい、わたしを助けてくれたときの態度。


【ベタベタするな】


ヤキモチやいてるように見えたよ。


純粋に、わたしのこと、フツウの女の子としてみてくれてるみたいだった。


……そんなわけないのに。
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