【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「あの男と2人きりになるなよ?」
あの男……って我門くんのことだよね。
「それは無理かも、しれない」
「なんだと?」
「絶叫系に無理に乗ったら、あとで気を使わせてしまうことになるかもしれない。かといって。みんなに裂けてもらいたくもなたい」
班で行動したいと言ったのは、わたし。
なのに裏切るようなことできない。
「我門くんが協力してくれれば。きっと。いい思い出を残せるはずだから……ごめんね、セロには、女の子と2人になるのはイヤって言ったのに」
「つくづく他人のことばかり考えているのだな」
そんなことないよ。
「わたしがクラスメイトと過ごしたいっていう。ワガママでもあるよ」
「なぜ怖い」
「え?」
「高いところや、はやい乗り物が」