【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

――――え?


「2メートル以上離れていろ」

「……な、なにそれ」

「2人きりになって。おかしな空気になるなよ」

「な、ならない!」

「だったら。せいぜい楽しんでくるがいい」

「……セロ」

「俺には微塵も理解できないが。刹那にとって必要なものを片っ端から排除するつもりもない」


やっぱりセロは

恐ろしい悪魔なんかじゃ、ない。


「ふふ」

「なぜ笑う」



手なんて、セロとしか繋ぐわけないのに。

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