【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
へんなの。
前までは思ったことをバンバン言ってきたのに。
というか、
今でも容赦なく言うときは言うのに。
「そうだ、セロ」
「なんだ」
「解散しても。まだ、遊園地は……あいてるんだって」
「それがどうした」
わかんない、かなあ?
「夜にはパレードあるみたいだよ」
「だからなんだ」
興味ない、よね。
わかってる。
キラキラした人工的な光も
夜の遊園地も
わたしとのデートも、セロには必要がない。
「一緒にまわりたいって、言ったら……怒る?」