【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「その次のからまた。6人でまわればいい」
「お前、柚月さんと2人になりたいんだろ」
巽くんにヒジでつっつかれる、我門くん。
「だったらなんだよ」
――――!
「マジか。王子様にバレて殺されても知らねーよ」
ち、ちがうよ。
我門くんは次に乗るのがわたしの苦手なアトラクションだと知っているから抜け出すチャンスだと思ってくれているだけで。
「わかったー。なんか、ごめんね?」
「ううん。着替えたら追いかけるね!」
「オッケー」
『柚月さんに追いかけられてぇ〜』
なんて久保くんが冗談を言うと
4人が次のアトラクションへ、ハイテンションで向かった。
「まあ。これでいいだろ」
我門くんが、歩き始める。
やっぱりわたしに気を使ってくれたんだね。
驚異のアトラクションをパスさせてくれた。