【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
我門くんと並んで売店へ向かう。
濡れたカッターの変わりに、Tシャツでも買うか。
「正直に言った方が、いいかな」
「あ?」
「怖いの苦手だって」
「別に、いいんじゃねーの」
「そうかな」
「柚月は、班で行動したいって言った手前。わがまま言ってみんなが楽しそうにしてる空気を壊したくないんだろ?」
どうして気づいてくれるんだろう。
話し合いのとき寝ていたよね……?
「1番凄そうなアレ逃れたから。あとはなんとかなるだろ」
「う、うん」
「つーか。死ぬ気で頑張れ」
「……はい」
「乗ってみたら。案外。面白いかもしれねーしな」
「そうだね!」