【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。



意識が飛びそうになった、その時。


唇が、離された。


…………キスされた。


黒羽根くんに。


それに、応えてしまった。


応えたくなんてなかったのに。


わたし、なんてこと……。


「どうして。こんな、こと」


恋人でもないのに。

会ったばかりなのに。


キスなんて……!


「ウマそうだったから」


――え?


「それ以外に貴様に口づけする理由など。ないだろう?」


顔をあげると、そこには


――――悪魔がいた。
< 43 / 484 >

この作品をシェア

pagetop