【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
意識が飛びそうになった、その時。
唇が、離された。
…………キスされた。
黒羽根くんに。
それに、応えてしまった。
応えたくなんてなかったのに。
わたし、なんてこと……。
「どうして。こんな、こと」
恋人でもないのに。
会ったばかりなのに。
キスなんて……!
「ウマそうだったから」
――え?
「それ以外に貴様に口づけする理由など。ないだろう?」
顔をあげると、そこには
――――悪魔がいた。