【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
ふと、セロを見ると
……こっちを見てほくそ笑んでいるではないか。
なにその顔。
めちゃくちゃカッコいいのだが?
「たまにはいいものだな」
「ほんと?」
「もうしばらく来たいとは思わないが」
「綺麗だよね。パレード」
「そんなものには微塵も興味がない」
「……へ」
「わかるだろう? 俺がなにに心を動かされているか。そのスカスカな頭でも」
「スカスカ、は。余計だよ」
今宵も王子さまは
「しかし。そろそろ腹が減ってきたな。はやくうちに帰って飯にしたい」
「っ」
とんでもなく、わたしをドキドキさせる。