【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「あまり遅くなると貴様の両親も心配するだろうからな」
「あ、それならね。お父さんとお母さん、セロと一緒だったら最後までいていいよって言ってくれて」
「俺も随分と信用されたものだな。能天気なのは親譲りか」
「……セロがそう言わせたんじゃないんだ」
「そこまで操るものか」
「優しいもんね」
「力を浪費してどうする」
「素直じゃないよね!」
って、あれ。
「……雛?」
いつの間に、いなくなったんだろう。
「帰っちゃったのかな」