【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
セロの、ひんやりとした指が
熱くなったわたしに触れるたびに
「我慢しているのか」
「だって……」
声が、でそうになる。
「この部屋の外に漏れないようにしてやろうか」
「いいよ……そんなの」
「いいや。してやろう」
もうここは2人だけの空間で
なんの邪魔も入らなくて
誰にも見つかることはなくなったとき
「もっと乱れろ」
わたしは、自分が、自分じゃなくなったような気がして。
「もっと俺を……俺のことだけ、求めろ」
これ以上どうセロのこと求めていいかなんて、わからなくて。
「痛いか」
「……っ」
「やめて欲しいか」
「いや、だ」
そんな中
「やめ……ないで」
どこまでもあなたを受け入れたいって思った。