【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「満足したか?」

「……ハイ」


すごく、満たされた。


時間をかけて、丁寧に触れてもらえて。


でも、わたし


意識は保てているし、カラダもだるくないし、急激な睡魔も襲ってこない。


セロが心配するような傷も、体力をたくさん奪われるようなことも、なかった。


「セロは?」


セロは、満たされた?

美味しかった?


というか、食べた?

待って。


食べてなくない……!?


よく考えたら、口には、ほとんどキスされていなかった。

< 454 / 484 >

この作品をシェア

pagetop