【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「満足したか?」
「……ハイ」
すごく、満たされた。
時間をかけて、丁寧に触れてもらえて。
でも、わたし
意識は保てているし、カラダもだるくないし、急激な睡魔も襲ってこない。
セロが心配するような傷も、体力をたくさん奪われるようなことも、なかった。
「セロは?」
セロは、満たされた?
美味しかった?
というか、食べた?
待って。
食べてなくない……!?
よく考えたら、口には、ほとんどキスされていなかった。