【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
逃げたところで、相手は男だ。
いいや、
得体の知れない〝何か〟だ。
どれだけ本気で抵抗しても、叶いっこない……。
それでも
その〝何か〟から目をそらすことで、抵抗の意志を示し続けた。
(……タスク)
頭に、大好きな幼なじみの姿を思い浮かべる。
本当は、タスクがよかった。
ファーストキスの相手。
それが、こんな形で奪われてしまうなんて。
「俺を拒絶するというのか?」
受け入れろ、という方が無理だよ。