【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「俺、」
「ああ、すぐに返事しなくていいから。考えておいて――」
「部活に集中したいんだ。だから。誰かと付き合うのは考えられない」
「どうしても、ダメ?」
「ごめん」
「誰の告白も受けないって噂、ほんとだったんだね」
「……そうだな」
「わかった。ハッキリ言ってくれて……ありがとう」
感謝される筋合い、ない。
俺は、告白を受けられない一番の理由を、隠している。
「モテる男は。辛いな」
「……ユキト」