【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「よう」


大丈夫。

これまで通りに振る舞うことならできる。


「ユキちゃんと喋ってた!?」

「え? まあ」

「やっぱりタスクは知ってたんだ~! ユキちゃんがいること」


刹那の幸せを奪うようなことはしない。

それだけは、あってはならない。


ただし黒羽根


万が一、お前が


刹那を泣かせるようなことがあったら


そのときは、俺は、悪にだって――


「顔色悪いよ?」

「え……」

「ちゃんと食べてる? なんかちょっと痩せたよね」


無理、させてくれよ。

今くらいは。


「やっぱり高校の練習は、これまでよりハードだったりする?」

「そうだな」

「なにかできることあったら。言ってね」

< 465 / 484 >

この作品をシェア

pagetop