【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
男の髪が
プラチナから、色素の薄い茶色に。
2本の角は消え
尖った耳も元通りになり
そして
なにより目立っていた大きな黒い翼もなくなってしまった。
いつもの王子――わたしの知っている黒羽根 聖狼が、わたしを抱きしめている。
「さて。ひと休みするか」
わたしをおろすと
王子は、眠そうに目をこすった。
その姿は高校生男子そのものだ。
声が、出ない。
なに?
さっきのは……なんだったの!?
幻覚?
それとも、悪夢?
困惑する私を頭の上から見下ろすと、王子はこう言った。
「思った通り。いや。それ以上だ」
プラチナから、色素の薄い茶色に。
2本の角は消え
尖った耳も元通りになり
そして
なにより目立っていた大きな黒い翼もなくなってしまった。
いつもの王子――わたしの知っている黒羽根 聖狼が、わたしを抱きしめている。
「さて。ひと休みするか」
わたしをおろすと
王子は、眠そうに目をこすった。
その姿は高校生男子そのものだ。
声が、出ない。
なに?
さっきのは……なんだったの!?
幻覚?
それとも、悪夢?
困惑する私を頭の上から見下ろすと、王子はこう言った。
「思った通り。いや。それ以上だ」