【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
タスクのことを意識し始めたのは、中2の頃。


学校でタスクが同級生の女子から告白されている現場を目撃して、すごく嫌だなって思ったのがきっかけ。


わたしのタスクへの想いは"恋心"なのだということを知った。


それからというもの

わたしはずっとタスクを意識してきているわけなのだが……


その気持ちをタスクに伝えたことも、誰かに打ち明けたこともない。


タスクとわたしじゃ釣り合わないし、気持ちを伝えて気まずくなるのが嫌だから。



担任の推薦を蹴って、タスクを追いかけて、この雲雀高校に入学した。


あーあ。

同じクラスになりたかったな。


黒羽根くんが――タスクと同じ空間で多くの時間を過ごしている彼が、羨ましい。


なんて考えながら黒羽根くんに視線をうつすと、こっちへ歩いてきた。
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