からふる。~第11話~
「さあや、おっはー」
「おはよう。今日も掃除ありがとう」
「さあやも毎日ありがとな。で、今日の朝食はなんだ?」
「今日はね、沼口さんが北海道のアンテナショップで美味しい鮭を買ってきて下さったからそれは出ると思う。あとは...」
「さあやの卵焼き」
「黒羽くんが白米以外で唯一食べられるものだからもちろん作るよ」
「っしゃあー!サンキュ、さあや」
現在8月7日。
働き始めて1週間が経ちました。
やっと雑巾を絞れるようになり、朝の掃除は沼口さんが起きる前の4時半から5時の間に私と黒羽くんがやっている。
朝食作りは相変わらず白鳥先輩が手伝って下さっている。
以前はお菓子だけ食べていた黒羽くんもあの日から人が変わったようにご飯を食べるようになった。
まだ白米と卵焼きしか食べられないから、摂れない栄養素はサプリメントを無理やり飲ませている。
栄養関係に1番詳しいのは茶樹先輩。
ミジンコだけが好きなのかと思いきや、栄養たっぷりなミドリムシも好きらしく、その派生で栄養も勉強しているらしい。
「そういえば黒羽くんって今までお昼ご飯はどうしてきたの?」
「小中は給食だったけどおれは家から持参したお菓子だけ。さあやにあげたことあるだろ、ぬれせんべい。あれ持っていってた。高校生になってからは桃と付き合い出したから、真面目に塩むすび持参。さすがに菓子は止めた」
「お米は食べれるんだもんね。不思議だなぁ」
「さあやの卵焼きもマジ上手いんだよ。さあやは天才だ!」
天才はちょっと言い過ぎじゃない?
だけど誉められると嬉しい。
「うわ、さあや照れてる」
「別に照れてないよ。普通」
「顔赤いけど?おれのことそんなに好き?」
「違う違う。そんなんじゃない」
「おはよう。今日も掃除ありがとう」
「さあやも毎日ありがとな。で、今日の朝食はなんだ?」
「今日はね、沼口さんが北海道のアンテナショップで美味しい鮭を買ってきて下さったからそれは出ると思う。あとは...」
「さあやの卵焼き」
「黒羽くんが白米以外で唯一食べられるものだからもちろん作るよ」
「っしゃあー!サンキュ、さあや」
現在8月7日。
働き始めて1週間が経ちました。
やっと雑巾を絞れるようになり、朝の掃除は沼口さんが起きる前の4時半から5時の間に私と黒羽くんがやっている。
朝食作りは相変わらず白鳥先輩が手伝って下さっている。
以前はお菓子だけ食べていた黒羽くんもあの日から人が変わったようにご飯を食べるようになった。
まだ白米と卵焼きしか食べられないから、摂れない栄養素はサプリメントを無理やり飲ませている。
栄養関係に1番詳しいのは茶樹先輩。
ミジンコだけが好きなのかと思いきや、栄養たっぷりなミドリムシも好きらしく、その派生で栄養も勉強しているらしい。
「そういえば黒羽くんって今までお昼ご飯はどうしてきたの?」
「小中は給食だったけどおれは家から持参したお菓子だけ。さあやにあげたことあるだろ、ぬれせんべい。あれ持っていってた。高校生になってからは桃と付き合い出したから、真面目に塩むすび持参。さすがに菓子は止めた」
「お米は食べれるんだもんね。不思議だなぁ」
「さあやの卵焼きもマジ上手いんだよ。さあやは天才だ!」
天才はちょっと言い過ぎじゃない?
だけど誉められると嬉しい。
「うわ、さあや照れてる」
「別に照れてないよ。普通」
「顔赤いけど?おれのことそんなに好き?」
「違う違う。そんなんじゃない」