Keeper.ll




なんというか。物置倉庫みたいな感じ?コンクリートの床。防音性の壁。漫画とかドラマでよく出てくる人を監禁していそうな雰囲気があるのに明るい照明のせいで少しチグハグ。




「さァ、始めましょうか?」



妖艶に笑った希望さんに反応して自分の腕に鳥肌が立つ。


ほんとこの人、怖いなぁ。




言葉にできない恐怖。本能的なもの。出来れば避けて生きていきたい人。

この人は強い。体術はもちろん、戦略も張り巡らされている。策士だ。情報網も広くてまるで繋がりは蜘蛛の糸のよう。

そう言えばなんか凄い変な通り名が着いていたけれど本人は喜んでいたなぁ…。



笑いながらこちらへと身を翻して、ナイフを持ちながら私の元へと駆けてくる。


そして、ナイフを、投げた。









この人がKeeper初代副総長なのは、十分過ぎるほどに納得ができる。







____ザシュ。





避けたと思ったのに気がついたら腕が少しだけ切れていた。


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