Keeper.ll
『振られたからにはやらないといけないよね。』
にやりと微笑んで千歩を見たら、
「最初からそのつもりだったでしょ?」
千歩もこちらに顔を向けて笑っていた。
「あら、里香ちゃん。あなたここにいたの。探したわよ。」
登場した時もこの人は似たようなセリフを使っていたなぁ、と思いながら後ろからかかってきた声に振り替える。
『観客席にいると思っていましたがこっち来たんですね。』
「別に子供たちのお遊戯に興味はないけれどあんたがここにいるとなれば話は変わるのよ。」
聞いたか?この人さらっと子供のお遊戯って言ったぞ。真剣にやっている若人たちに謝りやがれ。
『まぁ希望さん強いですもんね。ただ貴方がレベチだっただけですからね。』
「そう?里香ちゃんも強いほうじゃないの?」
『あなたにはかないませんよ。』
あとここには普通に千歩もいるのでそんな微妙に反感買いそうなことは言わないでほしい。そっと千歩のほうを見たら
「里香ちゃんの保護者だからですか!?」
『子は親に似るっていう理論が言いたいの?』
「やめて頂戴。こんなに大きな子供は持った覚えはないわよ』
貴方と同世代の人は【あの人】の父親なのでまぁ年齢的にはおかしくはないですけどね、なんて多いもしたがこんなことを言ったら確実に殺されるので黙っておくに越したことはない。