Keeper.ll
第20項// プロローグ
*..*
「ほら、出発するぞ」
「今行く!」
『乱華さん、ありがとうございました。また今度会いましょう。』
こんにちは、紫陽里香です。
今の時刻は午前9時。今から相澤宅を出発するところである。
「うん、ありがとう。それじゃあ次会うときはまた元気な姿見せてちょうだいね!うちのバカ息子をよろしく!」
そう言って笑う乱華さんに笑い返せば頭を撫でられた。
「ほら、紫陽、車乗れ。」
十勝に促されて後部座席へと乗り込む。
車は緩やかに発進した。景色が遠ざかっていく。
「楽しかったね!」
「朝ごはんのパスタ美味しかったよねぇ〜。」
『うん。些か量が多すぎたけどね。』
「確かにね。育ち盛りだから〜っていっぱい作ってくれたけど沢山食べたの龍喜と雪くらいじゃない?」
「酷いよ律!僕そんなに食べてないよ!?」
「そう?」
行きと同じように談笑が始まる。確かにボリュームが凄かった。とてもじゃないけれど食べきれないはずの量。
私全部食べたけど。
「そう言えば…」
と、今まで黙っていた十勝が口を開いた。
なんだ、黙ってたから寝てるのかと思ったら。
「ほら、出発するぞ」
「今行く!」
『乱華さん、ありがとうございました。また今度会いましょう。』
こんにちは、紫陽里香です。
今の時刻は午前9時。今から相澤宅を出発するところである。
「うん、ありがとう。それじゃあ次会うときはまた元気な姿見せてちょうだいね!うちのバカ息子をよろしく!」
そう言って笑う乱華さんに笑い返せば頭を撫でられた。
「ほら、紫陽、車乗れ。」
十勝に促されて後部座席へと乗り込む。
車は緩やかに発進した。景色が遠ざかっていく。
「楽しかったね!」
「朝ごはんのパスタ美味しかったよねぇ〜。」
『うん。些か量が多すぎたけどね。』
「確かにね。育ち盛りだから〜っていっぱい作ってくれたけど沢山食べたの龍喜と雪くらいじゃない?」
「酷いよ律!僕そんなに食べてないよ!?」
「そう?」
行きと同じように談笑が始まる。確かにボリュームが凄かった。とてもじゃないけれど食べきれないはずの量。
私全部食べたけど。
「そう言えば…」
と、今まで黙っていた十勝が口を開いた。
なんだ、黙ってたから寝てるのかと思ったら。