Keeper.ll





「逆に俺は辛党派だな。あまり甘いものは食べない。」


ボソリ、と呟いた十勝に千歩が同意する。


「確かに龍くん小さい頃から柿の種とかよく食べてるよねー。」


「柿の種って塩っぱくねぇ?なんか辛くねぇ?」

「そこまででもないかなー。輝くんは辛いの苦手すぎなんじゃないかなぁ」


くすくすと笑う千歩にうるさいと軽くどつく真似をする相澤。

「好きな食べ物はキムチチゲだ。」


チョコレート菓子に手を伸ばしながらそんなことを言うこの男の話を私はどこまで信じればいいのだろう?

そう、どっちも好きだと言ったわけじゃないのだ。甘いものはそんなに食べないと言った十勝が、チョコレート菓子に手を伸ばしているのだ。


そのままチョコレートを口に運んだ十勝が、顔をしかめる。

「……!?、甘い……?」

『そりゃそうでしょう!チョコレートなんだから!!』


ダメだこいつ、本当馬鹿だ。救いようのない馬鹿だ!!




そこから時友が間違えて酒入りのチョコレートを食べて酔いだしたり、それを永富がベッドにぶん投げに行ったり。


色々とどんちゃん騒いでお菓子パーティー(仮)は終了した。
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