Keeper.ll
こちとらKから抜けたし、その抜け方も後味は決していいものでは無いから先代と絡むのは気まずいし、できるだけ絡みたくない。
そして私が最も苦手とするのは実はこの人だったりする。何考えてるか読めないし。
だけど、携帯に直接連絡来たし。来いって命令形だから行かない訳にはいかない。それに私はこの人にKを抜けたことなんて一言も言っていないのだ。
何故わかったなんて簡単。だってこの人がKを抜けて始めた職業は、表向きはバーの店主だけど実際は情報屋なのだから。全て筒抜けなのである。
「修行、しましょ?ね?里香ちゃん?あたし頑張っちゃうんだからぁ!
あたしからQueenの肩書きを奪ったあんたがそんなんじゃ許さないわよ。あたし女王様になりたくてその役職名つけたんだから!!」
『奪ったって……あなたがくれたんじゃないですか、、、』
総長は【あの人】、私が副総長。元々Kは全国No.1と言われるほどの実力を持っていた。だけど私たちの代でその実力を数字にすることが出来たのだ。
No.1?Kなんじゃないの?と言う認識を、No.1はKだと確固たる認識にした代。それが認められて先代から貰った称号。