カッコウ Ⅱ
「由美ちゃん。俺、ちょっと駅に行ってくるね。」
夕方、学校から戻った大翔が言う。
「後でよければ、乗せて行くよ。」
夕食の仕度をしていた由美が答えると、
「ううん。お母さん降りて来たら、話してくるよ。」
大翔の言葉に由美は驚いて、
「ヒロ君、大丈夫?無理しなくていいんだよ。」と言う。
「大丈夫だよ。頭にきたらお母さんをビンタしてくるよ。」
と大翔は寂しそうに笑った。
もうすぐ夏休みも終わる。
前を向いた大翔の強さに由美は驚いていた。
大翔は家でなく、外でみどりと話そうとしている。
祖父母の為に。そして何も知らない悠翔の為に。
大翔の思いやりに由美は胸を熱くした。
「辛かったら、すぐに帰っておいでね。」
と言う由美に手を振って、大翔は自転車を漕いで行った。
夕方、学校から戻った大翔が言う。
「後でよければ、乗せて行くよ。」
夕食の仕度をしていた由美が答えると、
「ううん。お母さん降りて来たら、話してくるよ。」
大翔の言葉に由美は驚いて、
「ヒロ君、大丈夫?無理しなくていいんだよ。」と言う。
「大丈夫だよ。頭にきたらお母さんをビンタしてくるよ。」
と大翔は寂しそうに笑った。
もうすぐ夏休みも終わる。
前を向いた大翔の強さに由美は驚いていた。
大翔は家でなく、外でみどりと話そうとしている。
祖父母の為に。そして何も知らない悠翔の為に。
大翔の思いやりに由美は胸を熱くした。
「辛かったら、すぐに帰っておいでね。」
と言う由美に手を振って、大翔は自転車を漕いで行った。