カッコウ Ⅱ
大翔 8
翌日、大翔は家に帰った。
 
「ヒロ君、帰っちゃうの?」

美紀は寂しそうに言う。
 
「いつでも来るよ。今度は美紀が祖母ちゃんちに泊まりにおいで。」

大翔に言われて、美紀は笑顔で頷く。
 

「ヒロ君、本当にいつでも来てね。」

由美も心配そうに言う。
 
「哲ちゃん、由美ちゃん。本当にありがとう。俺、哲ちゃん達いなかったら、どうなっていたかわからない。」

仕事に行く前の哲也に大翔は心からお礼を言う。
 


< 128 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop