カッコウ Ⅱ
『ヒロ、ありがとう』
とみどりは心の中で何度も言った。
涙を堪えて。
一緒に笑いながら。
「ヒロもハルも一緒に受験だから、2台付けないと不公平だね。」
と笑って言う祖母に、
「お母さんまで。余計なこと言わないで。二人の入学金稼ぐの、必死なんだから。」
みどりも一生懸命明るく答える。
「いいよ。また哲ちゃんちに行っちゃうから。」
と大翔が言うと、
「もう涼しくなるから大丈夫だよ。」
と祖母は笑った。
とみどりは心の中で何度も言った。
涙を堪えて。
一緒に笑いながら。
「ヒロもハルも一緒に受験だから、2台付けないと不公平だね。」
と笑って言う祖母に、
「お母さんまで。余計なこと言わないで。二人の入学金稼ぐの、必死なんだから。」
みどりも一生懸命明るく答える。
「いいよ。また哲ちゃんちに行っちゃうから。」
と大翔が言うと、
「もう涼しくなるから大丈夫だよ。」
と祖母は笑った。