カッコウ Ⅱ
みどり 3
走り去る大翔を見つめて
「どうしよう。」とみどりは呟く。
駅の連絡通路。
混み合う人を避けて立ち尽くす二人。
「あの子が?」茂樹がぽつりと言う。
みどりは蒼ざめたまま頷いて
「大翔。あの時の子。」
と絞り出すように答える。
「何も知らないの?」
茂樹の無神経な言葉にみどりは驚いて目を見開く。
「当たり前でしょう。」と答えると
「どうしよう。」とみどりは呟く。
駅の連絡通路。
混み合う人を避けて立ち尽くす二人。
「あの子が?」茂樹がぽつりと言う。
みどりは蒼ざめたまま頷いて
「大翔。あの時の子。」
と絞り出すように答える。
「何も知らないの?」
茂樹の無神経な言葉にみどりは驚いて目を見開く。
「当たり前でしょう。」と答えると