カッコウ Ⅱ
「だから産むなって言ったんだ。」
と茂樹は目を逸らした。
「ひどいことを言うのね。今あの子見て、よくそんな事言えるわ。」
みどりは込み上げる怒りで体が震えだす。
「傷付けるだけだろう。あの子は生まれたことを悔やむよ。そんな思いをさせる為に産んだの。」
みどりの目から涙が溢れる。
「でも今、大翔は生きているのに。」
涙を流し、声を震わせるみどりに、
「俺が産むなって言った時、みどりは俺に迷惑かけないって言ったよね。」
茂樹は冷たく言い放つ。
みどりの心に冷たい風が吹く。
と茂樹は目を逸らした。
「ひどいことを言うのね。今あの子見て、よくそんな事言えるわ。」
みどりは込み上げる怒りで体が震えだす。
「傷付けるだけだろう。あの子は生まれたことを悔やむよ。そんな思いをさせる為に産んだの。」
みどりの目から涙が溢れる。
「でも今、大翔は生きているのに。」
涙を流し、声を震わせるみどりに、
「俺が産むなって言った時、みどりは俺に迷惑かけないって言ったよね。」
茂樹は冷たく言い放つ。
みどりの心に冷たい風が吹く。