カッコウ Ⅱ
離婚後、再会してから4年以上みどりは茂樹に抱かれ続けてきた。

お互いの家族に知られないように。

茂樹の授業がない昼間、みどりが休暇を取って密会していた。
 


まるで大学生の頃のような体だけの関係。

でもみどりはそれで満足していた。

誰か一人でも、自分を求めてくれる人がいる。

それだけでみどりは救われていた。

40才前の乾いた体を満たしてくれるだけで。
 


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