カッコウ Ⅱ
みどりは大翔が茂樹を繋ぎ止めてくれると思っていた。
いつか茂樹が大翔に会いたがる日が来ると信じていた。
その時は真実を話して、大翔と茂樹を対面させよう。
茂樹が受け入れれば、きっと大翔も茂樹を父親と認めるだろうと。
なんて甘い考えをしていたのだろう。
みどりは今更ながら身勝手な自分を責めた。
どれほど自分を責めても、傷付けてしまった大翔の心は癒えないだろう。
大翔の外見は茂樹に似ているけれど、中身は孝明にそっくりだ。
たった6年、一緒に暮らしただけなのに。
大翔の根底には孝明の優しさがある。
そう思った時、みどりは声を殺して泣きじゃくった。
いつか茂樹が大翔に会いたがる日が来ると信じていた。
その時は真実を話して、大翔と茂樹を対面させよう。
茂樹が受け入れれば、きっと大翔も茂樹を父親と認めるだろうと。
なんて甘い考えをしていたのだろう。
みどりは今更ながら身勝手な自分を責めた。
どれほど自分を責めても、傷付けてしまった大翔の心は癒えないだろう。
大翔の外見は茂樹に似ているけれど、中身は孝明にそっくりだ。
たった6年、一緒に暮らしただけなのに。
大翔の根底には孝明の優しさがある。
そう思った時、みどりは声を殺して泣きじゃくった。