カッコウ Ⅱ
幼稚園の友達にお別れを言えなかったことも、慣れない土地の小学校に行くことも、孝明が来る日を信じて、大翔は我慢した。
 
祖父も祖母も、大翔達をとても可愛がってくれた。

みどりの弟の哲也は、父親のように大翔達と遊んでくれた。

でも大翔はずっと孝明を待っていた。

孝明が大好きだったから。孝明と離れる理由が解らなかったから。
 


< 9 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop