カッコウ Ⅱ
幼稚園の友達にお別れを言えなかったことも、慣れない土地の小学校に行くことも、孝明が来る日を信じて、大翔は我慢した。
祖父も祖母も、大翔達をとても可愛がってくれた。
みどりの弟の哲也は、父親のように大翔達と遊んでくれた。
でも大翔はずっと孝明を待っていた。
孝明が大好きだったから。孝明と離れる理由が解らなかったから。
祖父も祖母も、大翔達をとても可愛がってくれた。
みどりの弟の哲也は、父親のように大翔達と遊んでくれた。
でも大翔はずっと孝明を待っていた。
孝明が大好きだったから。孝明と離れる理由が解らなかったから。