カッコウ Ⅱ
哲也 3
夏休みになっても大翔は毎日学校へ行っていた。

午前中は課外授業を受け、午後は図書室で勉強をしている。

夕方帰ると、子供達と遊んで明るくしていると、哲也は由美から聞いていた。
 

哲也にも特別な話しはしない大翔。

今までと同じように普通に振舞っている。

でも大翔は、家に帰ろうとしない。


あれから、まもなく1ヶ月になる。

大翔の傷は癒えていないと哲也は思っていた。
 


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