UNCERTAIN STORY
うろたえながらも一回転してバラを差し出すチャラ男は無視して、アーガスに言った。

「アーガス。右から順に言ってって~。

私がそう言うと、アーガスはあっさりと、


「はいよ。右から、表・表・裏・表・裏だよ。」
私はコインの上に乗せていた右手をどかした。
アーガスは見事正解~。
それを見たバラ馬鹿は目を見開いた。

「そ・そんな馬鹿な!?…そうか!分かったぞマイプリティーエンジェル!!
あえて愛する私を突き放そうというのだな。何てツンデレ!!

分かってる、分かって…ぐぶっ!?」

さすがに我慢出来なくなった私は、鎧に覆われて無いお腹の部分に打ち込んで、ヴァカを黙らせた。

「さ、アーガス。行きましょうか。」

倒れ込んだ(一応)人に、バラの花びらをかけてやった。
優しいなぁ~、私って。

町の外に向かっていたら、隣りを歩いていたアーガスが話しかけてきた。
「なー、リイム。結局あいつって何だったんだ?」

私は肩をすくめながら、
「さあ~?」

何はともあれ、ようやく北の洞窟に向かえるよ~。
さあ、パッパッと終わらせるわよ!
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