UNCERTAIN STORY

情報屋

思わぬ邪魔が入ったけど、私とアーガスは北の洞窟に向かおうと町の外へ向かった。

歩いている途中で、フードを目深にかぶった小柄な男に声を掛けられた。


「そこの二人…良い情報があるよ…。」


話しかけてきたのは情報屋。ダンジョンやモンスター・お宝などの情報を冒険者に売る事を生業にしている人達だ。

情報によって値段の相場が違うけどね。


「ん~、北の洞窟にある風の短剣についての情報ってある?」


私が聞くと情報屋は、


「その情報なら二千になるよ…。」


情報屋の言葉に私は飛び付いた。

「よし!買った♪」


情報料が二千っていうのは破格だね♪
普通なら五千くらいはするし。

私は情報屋に二千渡した。男は懐にお金をしまい、話し始めた。


「北の洞窟は獣人の巣窟になっている。
風の短剣のクエストの難易度はA~D…何か特殊なスキルがある奴にとってはD難度らしい…。」


…なるほど、その特殊なスキルが無いと難易度が格段に上がるんだ。


「ん、分かった。
あんがとね、おっちゃん。」


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