UNCERTAIN STORY
私は手を上げて情報屋のおっちゃんにお礼を言った。


私達は町を出て、北へと進路を取った。
町を出ると、灼熱の太陽が私達をあざ笑うかのように上空から照らしていた。

この世界にある町は、例外無く町全体を覆う結界が張られていて、その結界によってモンスターや極端な寒暖から人々を守られている。


「やっぱりあっついよー。アーガス~、水~。」

私が言うとアーガスはあっさりと水を渡してきた。
ふと疑問に思って、アーガスに聞いてみた。


「ねー、アーガス~。
あんたって暑さを感じないの?」


アーガスは私の問い掛けに対して、当たり前のように言ってきた。


「なーに言ってんだリイム。暑くないと思えば、暑くないに決まってるだろ?」


得意下に話すアーガスを、私はあきれた顔で見ていた…。

(こいつ…頭の中のネジが百本くらい飛んでるんじゃない…?)


「…まぁ、とにかく行きましょう。洞窟も見えてきたし。」


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