私の仮恋人は親友のお兄さん
本当にそうかもしれない
廉人さんに会ってなかったら

好きでもない人と
同じベッドで寝るなんて
考えられなかったし

付き合ってないのに
キスをするなんて
不潔だと思ってた

でも廉人さんと一緒にいると

新しい世界を発見できる

いろんな恋の形があっても
良いような気がしてくる

これも勉強して
得られた知識なのかもしれない

「嫌~ん
お兄ちゃんのせいで

花音が汚されるぅ」

果恋ちゃんが
顔を覆って
泣き真似をした

「廉人さんって
寂しがり屋?」

「え?
あいつが?
まさか
どうして?」

「なんか
昨日の廉人さんが
寂しいって訴えてるような気がして」

「それは
花音に振り向いてもらえないかった
からでしょう?」

「そうかな?」

「そうです!」


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