私の仮恋人は親友のお兄さん
「なんでお前が
俺の布団で寝てるんだ?」

廉人さんの
機嫌の悪い声で私は目覚めた

朝方まで
話していたせいか

まだ眠い

重たい瞼を押し上げて
私はスーツ姿の
廉人さんを見上げた

「いいじゃん
別に~

花音と一緒に寝たの

花音が
お兄ちゃんがいなくて
寂しいって電話してきたから」

え?
果恋ちゃん
何を言っているの?

「そ、そうか」

廉人さんが
少し嬉しそうに
笑う

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