私の仮恋人は親友のお兄さん
目が覚めると
隣には
廉人さんはいなかった

時計を見ると
午後2時すぎをさしていた

え?
寝過ぎじゃない

こんなに寝ちゃうなんて
恥ずかしいよ

私はパジャマのまま
居間にゆっくり進んでいく

ダイニングにある
テーブルに座って

廉人さんはパソコンを開いていた

「起きた?
腹減ったなら
キッチンに軽く作ってあるから」

一度、パソコンを打っている手を
止めてから
廉人さんは
明るい声で言ってくれた

「寝なかったんですか?」

「寝たよ
2時間くらいかな

仕事も残っているし
夜までに
片付けないと」

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