私の仮恋人は親友のお兄さん
「もう!
いじめられるのは
私のほうよ」

「うん
だから店に呼んだんだろ?

俺を独占して
花音の悔しがる顔を見たいんだ

絶対
悔しくても
顔に出すなよ」

「努力します」

「ってことは
悔しく思ってくれるってこと?」

「恋人ですから」

「なんか
その言い方
花音らしくなくて
嫌だ」

「廉人さんって
我が儘」

「果恋よりは
我が儘じゃない」

私は廉人さんに腰を触られたまま

駐車場まで
歩いて行った
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