私の仮恋人は親友のお兄さん
「オレンジジュース
どう?」

雅人さんが
部屋に入ってきた

「ありがとうございます」

「オーナーから
事情は聞いたよ

麗華さんが来るんだってね

彼女が来ると
金は入るけど

けっこう扱いが大変なんだ」

「そうなんですか」

どうして
私に話してくれるんだろう?

「麗華さんは
オーナーを好きみたいでさ

麗華さんがいる最中に
指名が入ると

怒るんだ

席を外すと
俺らに八つ当たりで

今日も憂鬱だよ」

「大変ですね」

「花音ちゃんも

何を言われても
気にしないほうがいいよ」

「ありがとうございます」

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