私の仮恋人は親友のお兄さん
「俺も会社を経営している一人だ
誰と手を組めば
大きくできるか

失敗しないか
見極めないと

この世界では
生き抜いていけない

華やかに見えるパーティでも

誰もが目を光らせているんだ」

「面倒だね」

「そう!
面倒でストレスの溜まる世界だよ」

廉人さんが、苦笑しながら胃のあたりを押さえた

笑顔で言う廉人さんだけど
寂しそうでもあった


< 139 / 204 >

この作品をシェア

pagetop