私の仮恋人は親友のお兄さん

喧嘩

倉庫のような薄暗い部屋に入った

ホールに比べると
小さい部屋だった

「誘惑ってなんだ!」

「だから、
麗華さんに誘惑するよう言われたって」

「何?」

廉人さんの目じりがあがった

「でも
私に話してくれただけで
瀬戸内くんは…」

「んなの
関係ない!

そうやって心を和ませて
近づいてきて」

「そういう人じゃないよ」

「なんでわかる?」

「同級生だし」

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