私の仮恋人は親友のお兄さん
「何してるんですか!」

廉人さんの唇が離れると
私は叫んだ

「胸を触ろうと思ったら
コルセットが邪魔だったから

外そうとしている」

「はい?」

「いいから」

「良くないから」

私は反回転させられると
廉人さんに
コルセットを外されていった

「ちょっ…
駄目ですよ!」

「ん~我慢できないし」

「何を!」

「いろいろ?」

「え? 私は処女です」

「知ってる」

コルセットを床に放り投げた
廉人さんは嬉しそうな顔で
私に抱きついた

「面倒くさいって言ってたですよね?」

「言ってたね」

「ここは人の家です」

「そうだね」

「だから…」

「だから?」

「私が言いたいことを
察してください」

「無理だよ
もうスイッチ
入っちゃったから」

廉人さんは
にっこり笑った
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