私の仮恋人は親友のお兄さん
「あの社長がわざわざ下りてくるって?」
受付嬢の二人が会話を始めた
私の耳に入ってくる
「そうよ!
すぐ行くから、待たせおけって
くれぐれも粗相のないようにだって
どう見たってそこらへんにいる高校生よ?」
「嘘!
あり得ないんですけど
どっかのお嬢様とか?」
「えぇ?
お金持ちには見えないんですけど」
「だよね
しかも父親の面接って
リストラされたってことでしょ?」
受付嬢のひそひそ話がソファに近づくにつれ
聞こえなくなった
私はソファに座ると
肩にかけていた鞄を隣に置いた
来るんじゃなかったかも……
「花音、待たせたな」
高級スーツに身を包んだ廉人さんが
私の前に立った
「あの…
父親のことで話を」
「わかってる
話しは社長室でいい?」
「はい」
「じゃ、こっちに来て」
私は廉人さんの後ろを歩こうと立ち上がった
しかし廉人さんは
私の肩を抱いて
歩き始めた
「ここで
こうやって歩くのは…」
「俺の会社だから」
「ですけど」
「抱かれたい?」
「嫌です」
廉人さんは苦笑した
受付嬢の二人が会話を始めた
私の耳に入ってくる
「そうよ!
すぐ行くから、待たせおけって
くれぐれも粗相のないようにだって
どう見たってそこらへんにいる高校生よ?」
「嘘!
あり得ないんですけど
どっかのお嬢様とか?」
「えぇ?
お金持ちには見えないんですけど」
「だよね
しかも父親の面接って
リストラされたってことでしょ?」
受付嬢のひそひそ話がソファに近づくにつれ
聞こえなくなった
私はソファに座ると
肩にかけていた鞄を隣に置いた
来るんじゃなかったかも……
「花音、待たせたな」
高級スーツに身を包んだ廉人さんが
私の前に立った
「あの…
父親のことで話を」
「わかってる
話しは社長室でいい?」
「はい」
「じゃ、こっちに来て」
私は廉人さんの後ろを歩こうと立ち上がった
しかし廉人さんは
私の肩を抱いて
歩き始めた
「ここで
こうやって歩くのは…」
「俺の会社だから」
「ですけど」
「抱かれたい?」
「嫌です」
廉人さんは苦笑した