私の仮恋人は親友のお兄さん
「うっわ~
すべすべになるんですね~」

エステが終わると
自分の腕を触って
声をあげた

受付では
廉人さんが
エステ嬢といちゃいちゃしながら
会計を済ませていた

「一週間のコースで
30万になります」

30万ですか?

金額に私はちょっと
動揺する

でも廉人さんは
とくに気にするわけでもなく

カードで支払っていた

「じゃ、今夜
連絡するから」

爽やかな顔をして
エステ嬢に手を振った

一度店の外に出ると
私は大きな声を出す

「なんだよ?」

「ちょっと忘れ物~」

笑顔で廉人さんの肩を叩くと
私はエステの店へと戻った

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