私の仮恋人は親友のお兄さん
受付にいる女性が
笑顔で出迎えてくれた

「質問なんですけど」

「はい?」
受付の女性が首を傾げた

「良い女の定義を教えてください」

「は?」

「あ…勉強中なんです
だから
知りたくて」

受付の女性は
勝ち誇った顔をした

たぶん
廉人さんに相手にされていない子
とでも
目に映ったのかもしれない

どんな風に思われようと
私の目標はパーティで

麗華さんを驚かせることだ

今の恥は
一時のもの

我慢、がまん

「そうね
男にどれだけ貢いでもらえるか
ってことじゃない?」

「ありがとうございます」
私は頭を下げると
エステ店を出て行った

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