私の仮恋人は親友のお兄さん
廉人さんのお店についたのは
夜も8時になってからだった

すでに店内に多くの女性で
埋め尽くされていた

「うわ~
華やかな世界ですね」

私は廉人さんに案内されて
店の奥の席に通された

「ここで
良い女と良い男のやり取りを
勉強するといい」

そう言って廉人さんは
店の奥へと入っていった

「ね!
君の名前は?」

ホストが二人
私の両脇を固めて座ってきた

一気に緊張する

だめ!
顔をあげて
笑顔を絶やさない

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