私の仮恋人は親友のお兄さん
「いいんです
仕事の邪魔をしたら
悪いですから」

「いやいやいや
言わないと
俺らが怒られます」

雅人さんは
私の制止もきかずに
廉人さんのところへ行ってしまった

女性客と楽しく話していた
廉人さんは
一瞬だけ私に目をやった

雅人さんに
何か話をすると

小走りで雅人さんが戻ってきた

「送っていくから
もう少し待っててと」

仕事をしているのに
申し訳にないよ

私はただ
好意でここに居させてもらっている
わけだし

そんな迷惑は…

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